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JSA会長 牧野 健

会長からのご挨拶


日本滑空協会(JSA: Japan Soaring Association)のホームページをご覧頂いてありがとうございます。

JSAは日本の人々の心身の健全な発達に貢献するスポーツの発展の一翼を担って、滑空スポーツの普及と振興を図ることを目的とした団体です。

メンバーにはこうした目的に賛同し、滑空スポーツを理解し、愛好する人々がなっており、そういう方ならどなたでも入会し、滑空の醍醐味を味わいつつ、そのより一層の発展に力を併せて頂くことができます。

人間が空を飛ぶ欲望を持ったのは古代からのことでありますが、飛行機で飛べるようになったのは約100年前からです。グライダーはそれよりも更に50年前に初めて有人飛行に成功しています。

つまり、グライダーには約150年の歴史があるわけですが、最近50年間の滑空スポーツの発達は特に目覚しいものがあります。

私は、この50年の初めの頃に熱中していた化石的グライダー・パイロットですが、ときおり、最近のグライダー(練習機ですが)に乗せて頂くと、ひしひしと進歩の大きさを感じます。 しかし、曳航索から離脱して滑空に入ると、昔と同じように空気が自分をしっかり空中に支えていてくれるという感覚が甦ってきて、なんともいえぬ滑空の楽しさを感じるものです。

当協会の会員の方も、また未入会のグライダー・パイロットの方やそれを目指してトレーニング中の方も、皆さんこの素晴らしいスポーツが益々発展していくことを願っておられることと思います。

そのためにはしかし、後を継いでくる若い人々の存在が必須の条件だと私は思います。若い人々が関心を持ち、努力を継続してこの素晴らしいスポーツの前進に力を尽くすようにならなければ、たちまち衰退の危機に陥るのは明らかです。

また、公衆の理解というものを得ることは益々重要になってきます。この面では、特に安全に関する問題が一番焦点になると思います。器材面と情報面、また技術的側面と人間的側面など、多くの方向からの適切な、継続的な努力が絶対に不可欠です。

ところでスポーツの継続的な発展には、その歴史について正しい知識と関心を多くの人々が抱くことも大切な要素であります。現在国内には、わずかですが航空関係の博物館がありますが、グライダーについての展示は殆どない様です。

いま日本国内には、70年くらい前にドイツで開発された貴重なグライダーなど、何機かの大切に保存して後世に伝えるべきグライダーが存在します。

こうした先人の努力の結晶であり、失ってはならない記念碑的な存在を保存し、人々に伝えていく努力も、当協会の大事な役目であると考えております。

どうか皆さん、これらの滑空スポーツの発展を目指す当協会の活動をそれぞれご自分のこととして受け留めて頂き、滑空スポーツにかける努力の一割か二割くらいをそれに向けて頂きたいと心からお願いする次第です。

それによって、滑空スポーツに携わる人は、人間として信頼でき、本当にスマートでノーブルな人だと、誰からも思われるようになると信じます。

皆さん!スマートでノーブルになろうではありませんか!


平成18年7月

社団法人 日本滑空協会 会長 牧野 健